MAKING OF
貝ボタンが出来るまで
“貝ボタンの魅力” それは天然素材の持つ素材の輝きと風合い、これに尽きると思います。
高瀬貝、黒蝶貝、茶蝶貝、白蝶貝、アコヤ貝。。 古くから人々に親しまれ、暮らしの中で大切に使われてきました。
現在、安価で品質の管理しやすい化学物質、プラスチックのボタンが主流になっています。
しかし、タカシマはこの貝で作ったボタンにこだわり続けます。
1点1点違う輝きを放ち、服を彩り、手に馴染む、 それは本物の貝ボタンだけが持つ魅力です。
オーストラリア、タヒチ、フィリピン。。
原貝は様々な国から海を渡って日本の奈良へ
数10トンの貝の中から
用途によって貝を選別します
貝を手に持ち、1個1個機械でくり抜いていく
熟練の職人にしか出来ない、繊細な作業
プラスチックのボタンは機械で一気にくり抜けるけど
貝ボタンは1個1個,丁寧にくり抜きます
貝は二つと同じ形が無いから、機械化が出来ないのです
貝をくり抜いた状態、これを"ブランク"といいます
ブランクの状態で仕入れる国もありますが
奈良では原貝から加工します
摺り場(すりば)という、ブランクの表面を平らにする工程
ボタンの厚みの調整も行います
次は面削(メンソウ)と呼ばれる、
ボタンの形を作る作業
刃を回転させることで型をつけます
厚みを整えた状態から機械に1個1個運ばれ。。。
いよいよ穴を開ける作業へ
実はこの穴のピッチが工場間で微妙に違い
それが工場らしさになっています
穴開けの終わった〝ボタン″たち
この状態だと確かに、ボタンに見える
出来たてほやほやのボタンの原型
ここから仕上げの作業へ
形を作ったら、仕上げの作業へ
薬品で表面にツヤを出していきます
仕上げ作業の2段階目
六角形の化車(がしゃ)の中に貝ボタンを入れて回していく
いぼた蝋を付着させたもみ殻と一緒に化車の中で回すことで
貝ボタンの表面に被膜を付け、ツヤ出しします
くり抜いた貝はまた倉庫に保管し、用途の合う時に再度くり抜かれます
ムダなところはない位、本当に最後まで貝を使いきるのです
奈良の貝ボタン工場の周りは畑や水田等ばかり
とてものどかな田舎町、本当に良いところです
貝から丁寧に作られたボタン達は奈良から東京へ
そしてタカシマから皆様の元へお届けしています
- 2018.05.22
- 04:54
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